2010年4月4日日曜日

成都→昆明→元陽

成都の宿はシムズというのだけど、非常に素晴らしい宿で、よくぞここまですんごい宿を作り上げたものだと感嘆することしきり。
無線LANはもちろん、清潔なバストイレ(中国の安宿では貴重)、レンタル自転車、自由に使える洗濯機、DVD・本のレンタル、物々交換コーナー、広いラウンジ、テラス、バーは中華に飽きた人のための洋食メニューあれこれ、各種ツアーのコーディネイト、鉄道チケットなど移動手段の手配、ほとんどのスタッフが英語が使えて、仕事熱心、しかも日本人スタッフが2人もいる。
中国人と日本人のご夫婦によって経営されている宿なのだが、微に入り細に入り、旅人ニーズに徹底的に応えているすんごい宿。
この宿を堪能するためだけでも成都に来た甲斐があるってもんなんですよ。みなさんもいっぺん試しに泊まってみてください。
世の中金だけではございませんですよねはい。


この宿で、いろいろな変な旅人達に出くわしましたが、その中に四川大地震関係のNGOの人がいらしった。
地震の4日後には現地入りしていたんだって。
それはそれは凄惨な直後の様子を語ってくださった。
全身から強さと優しさが溢れているようなそんな印象的な方であった。


さて成都を出て元陽に向かう。

まず成都から昆明へ20時間かけて鉄道。
この鉄道もかなり楽しみにしていたのだけど、中国のど辺境の村々が時々たち現れて、車窓からの景色は何時間眺めていても全然飽きない。(隣のオッサンが「窓の外の何がそんなにおもしろいんだこのおねえちゃん」といぶかしがっていた。)
あと夜明け前。月明かりに青く照らされた静かな野山が美しすぎて、そのときはたった一人の寝台客室で猛烈に寂しくなった(途中で隣のオッサンらは降りてしまって広々個室状態だったのだ)。
おいしいものを食べたり、おもしろいことを体験したり、美しいものを見る度に、一人でいるのがつくづく寂しく感じる(ToT)

昆明についたら長距離バスに乗り換えて休むことなくさらに9時間の移動です。
昆明駅でのバス乗り換えは、超難関。
長距離バスターミナルがちょっと町外れにあるので
そこまでマイクロバスでプチ移動しなければなりません。
というかそのプチ移動が必用だということについてもなんの情報もなかったので、とりあえず「元陽、汽車(バスのこと)」と書いた紙をもって駅前でフラフラ聞き回っていたら(英語が全く通じないので旅に必用な会話はほとんど筆談。でもそれで通じるんだから漢字って素晴らしいよな!)、ものすごい剣幕でまくしたてるごっついおばちゃんに、行き先も分からぬとあるマイクロバスに押し込まれた。
そのときの不安ったら!行き先のわかんないバスに乗るんだぜ(笑)
でも、中国で道を聞いて、それまでウソを案内されたことが無いので、(この点、韓国人はウソばっかなんだけど)おばちゃんを信じることにして観念した。果たして結果は、、、正しく元陽行きの長距離バスターミナルに到着!しかも元陽行きバスは出発直前、しかも残席1席のすべりこみセーフ!
旅の神様がおらっしゃったのね。ありがとう。ていうかおばちゃんありがとう。


20時間の鉄道移動+9時間も堅いバスのシートに座っているとさすがにお尻が痛かったけれど、あたりかまわず痰をはきちらし、ピーナツの皮をむきちらし、たばこをふかしまくるオッサンどもと、赤子をあやすハニ族のおばちゃんのへんてこりんな子守歌にはまったく閉口したけれど、無事、超スムーズに元陽までたどりつくことが出来ましたよ。ああめでたい!


このあと地球上屈指(と思われる)の大絶景レポートです!

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