北朝鮮行ってきました。
なんていうと「えええ???」と思われるかもしれませんが、38度線の板門店でアッチ側に一瞬足を踏み入れることができるのです。
ソウルから、たったの1時間で行けてしまうところ。
ツアーバスに乗り、出発を待っていると、寺山修司の映画「田園に死す」のお母さん!!!と一瞬で想起させるものすごい白塗りの、英語ガイド(韓国人)が乗り込んできてギョギョーーッっとした。
願わくば、わたしのパフかなんかでもってその塗ってるところと塗ってないところの境界線をせせとのばしてあげたいよと強く強く思った。
もう一人、日本語のガイドも乗り込んできて、そっちの方はこざっぱりしたメイクの切れ長韓国美人であったんだが、メイク、教えてあげればいいのに、、、と思ったもんだが、どうもこの二人はあまり仲がよろしくなさそうであった。
きのせいかもしれないけど。化粧の趣味が違うとなんとなく打ち解けあえない、ってのは、女にはあるような気がする。
洋服の趣味よりも深いところで。
それにしても「田園に死す」はものすごい映像がてんこ盛りの大傑作なので、まだごらんになってない方は是非見てください。
あらなんだかすごく脱線しちゃった。
さて、こちらは北朝鮮側の村が一望出来る展望台にて。
遠くに見える山はもう北朝鮮です。
北朝鮮の山々は、どこもはげ山。
燃料がないので木を切って燃料にしたとか、警備のため見通しをよくするためとか、段々畑をつくるためとかいろいろ言われているようです。
お昼休憩の場所でどこからともなく「ぬぼっ」と現れ、私のにおいをかぎに来たチャウチャウ。
ちなみにわんこは国境関係なく自由に出入りできるそうです。
犬に出来てなぜ人間にできぬ。
さていよいよ板門店。
むこうの建物の玄関口にちらっと見えるのは北の兵士。
まかりまちがっても脱北なぞしないよう、えーとこのボンボンがこの任務に当たるようです。
はいこれはもう北に入ってます。北側から撮影しましたですよ!
真ん中のコンクリが国境線。こっちは北朝鮮。あっちが韓国。北朝鮮におります。
記念撮影されまくるも微動だにせず厳戒体勢で任務にあたる韓国兵。
ちなみに韓国兵の真っ黒のサングラスは「目」で北側の兵隊とけんかしないためだそう。
実際、過去にお互いメンチ切り合っていざこざに発展、というのがよくあったらしい(笑)
韓国の側のほうの兵隊さんも、まかり間違っても北に亡命なぞしないよう、えーとこのボンボンだそうです。
経済的に裕福な家であることに加えて、高学歴で、身長175cm以上、という条件があるそうな。
韓国人女性の間では、結婚するなら板門店駐屯の兵隊に限るワヨ!と言われているほどモテNo1地位にある彼ら。
とはいえここは、過去にほんとうに何度も流血沙汰のある、まさに朝鮮戦争最前線な場所であって、ご苦労なことである。
ちなみに、冗談でなく、北側の兵も昔は身長制限があったそうですが、猛烈な飢餓が国土を襲っているので(300万人が餓死、というほどの)、人民の平均身長は年々小さくなる一方なわけで、それでもって今はアッチの兵には身長制限がないんだってよ。
おみやげ屋なるものがしっかりとあり、北朝鮮産のビールと焼酎をゲット。
ほ、ほんとに飲めんの?とおそるおそる口にするも、どっちもまぁ普通に飲めたものである。
焼酎のほうは、なんとなく通奏低音のように韓国でいつもにおっている「コーン」のにおいが非常に強い。
でもなんだかなんとなく飲んでてなんか怖い。
以上、板門店レポートでした。
北朝鮮を実感して、朝鮮半島に向かってがっと目が開く、という気持ちがしました。
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