2010年5月23日日曜日

願わくば

朝起きたら、それこそ目の覚めるような青い空が窓ごしに見上げられた。
おお、やればできるではないか、なぞと思ってしかし2度寝。
次に目が覚めたとき、空はやっぱりどよんとしていた。
いや、それどころではない。
部屋の電気がつかない。風呂の電気もつかない。
なぬ、これは早速異議申し立てつかまつるぞ、と思って階下におりるとなんと、街中停電していた!!!どっひゃー。

あの青い空はまぼろしだったんでしょうか。

おまけに持病の生理痛と便秘(それは必ず同時にやってくる)がここにきて勃発。
どうもこのところの私は、泣きっ面に次から次へと蜂がたかるんですけど。
しかし薬はいまLOST中のバックパックの中。
薬がないと死ぬので薬を買い求めに薬局に行こうとするも、なんとこの街は、どういうわけか曜日によって開いている薬局が決められている。すなわち街中に薬局はたくさんあるのだが、ほとんどの薬局が閉まっている。
「今日の薬局」を探し求めて街の中をうろうろしているうちにまた雨がざーざーと降り始め、混沌とした下腹部を抱えてやっと「今日の薬局」が見つかったとき(街の人の「あっちだ」、、、「あっちだ」、、、という指さしを10人ぐらい渡り歩いてやっと到達)は薬剤師が薬師如来に見えました(冗談です)。なにしろ薬局の中は停電のせいで、薬棚にろうそくが転々と灯されていたので(笑)。


宿に戻り薬をトンプクして一息いれ、その後雨も上り、ベッドに寝そべっていても起き上がっていてもしんどいのは同じなので、退屈しのぎに近くのビザンツ教会跡に詣でてみる。

暗くてさびれた堂内。フレスコ。結構ちゃんと残ってる。
ご多分に漏れずオスマン時代はモスクとして使われたそうだが、イスラムのにおいはすっかり取り払われていた模様。
このアングル、ドクロに見えるなあ、なんて思った私はだいぶ病んでますね。
いやっ、そんなのナシナシナシナシ。


こっちをじぃーーっと見つめる鳩。な、なによぉ。


庭に出ると黒海を眺め下ろす素敵な景色であった。しかも桜の木が数本うわっている。しかも散らずにほんの少しだけ、桜の花が残っている。
桜の花びらがガビガビの私の心をそーっと撫でてくれたような気がしたもんだ。
本をたくさん持っていたのだけど、全部バックパックの中で、たった1冊だけ手持ちのかばんにいれていたのがたまたま西行の本で、それを昨夜涙ながらに(笑)しっとり読んでいたのだが、きっとそんな私を哀れんで、西行がこの花を届けてくれたに違いない、と勝手に運命づけて手を合わせるわたくしであった。
あ、いけね!
キリスト教も一神教か。
ここは西行尊師にめをつむってもらって、、、、

アーメン。

とにかく早く荷物が出てきますように。

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