荷物でてきました!
あー、よかった、よかった。
私の忘れ物はほぼ病気のレベルだと自負するのだが、何か忘れ物をするたびに、遠い異国の地に置き去りにされてしまう身の回りのもの達(彼らは数少ない旅の供であるのだ)のことを思うと不憫でならず、ちょちょぎれる涙をおさえられぬわたくしでありますが、皆様におかれましては、そんなに心を痛めるならじゃぁ忘れるなよ、とおっしゃられたいことでしょうけども、もうこればっかり病気なんだからしょうがありませぬのよ?
しかも今回、ロストバゲッジは決してわたくしのせいではありませんが、「連れいていた荷物のほとんど」が行方知れずになったわけで、ひとつ何か忘れただけでそれほど落ち込むこのわたくしの悲しみがどれほど深いものだったか、ご想像にたやすいことと存じますが、そんな渦中の只中でも、こちらの雑貨屋で喫緊に買い求めた折りたたみ傘を(雨の多い街なのでこれだけは歯ブラシ並みに必須アイテム)、しっかり乗り合いバスの中に忘れてくる、という病気の病気たる症状をいかんなく呈していたわたくしなのでありました。
(しかし親切なトルコ人女性によって、傘は直ちに手元にかえってきましたけども。ちなみに忘れてきてしまったもの達には、心の中で何度も何度も繰り返し謝り続ける私です。)
私の忘れ物に対するコンプレックスは決して克服されることはなく、一生涯背負ってゆくものとすでに覚悟を決めておりますが、ご心配をおかけしてしまう皆様のためにも、どうか諦めることなく日々気をつけて過ごそうと心に誓ったわたくしでした。アーメン。
しかし、PEGASUS航空のカウンターのおねーちゃんは、この人、一生生理なんじゃねーかと思うほどの驚くべきふてくされっぷりで、それはふてくされるのがこの方のお仕事なのかしらと思わせるほどの徹底したふくてくされっぷりであって、しかしふてくされていいのはこっちのはずなわけであるから、あっさり文句も言わずに引き下がるのも何か物足りない気がしたので、とりあえずテメーコンニャローアタシは怒っているんです的なパフォーマンスとかを少々してみるものの、実は戻ってきた喜びのほうが大きくすでにあんまり怒る気にはなれなかったせいかいま一つそのパフォーマンスは真剣味にかけたのであろう、タクシー代くらいでるかしら、という私のはかない野望はサラっと打ち砕かれた。サラっと。
もうアンタんとこの飛行機なんか一生乗らないわよ!と強がってみたものの、これから移動する街へは長距離バスで16時間もかかるわけであって(飛行機ならたったの1時間)、複雑な、やりきれぬ思いを抱えてお天気のよい穏やかな黒海を海辺のカフェにてビールではなくチャイをすすりながら睨みつけるわたくしでした。
さて昨日は町外れの山ン中にあるスメラ修道院を訪ねました。
絶壁に寺、って古今東西問わず画になる景色っすね。
4世紀からあるそうな。
お、いいじゃんいいじゃん。大友克洋の漫画みたい。
岩肌をそのまま利用した本堂内天井&壁のジーザスとマリア。なにやら絶妙にエキゾチックな顔つきをしている。これは何世紀のものだろう。
帰り道。。。
うわっ。なんかきよった。
うわうわうわ。
うわ。なんやーおまえらー。
あーもーびっくりしたー。
トラブゾン。。。
イスタンブールで知り合ったドバイ在住日本人女子に、「トラブゾンだけに、トラブルぞ、なんつって!」と、それだけは自ら言うまい、と心にきめていた一言をあっさり言っておしまいの励ましメールをいただいたりしましたが、トラブルは1個だけですんでよかったです。
あえてもう一つトラブルをあげるとしたら、宿の隣のカラオケパブから毎晩きっかり深夜2時までカラオケが聞こえてきてうるさくてしかたなかったことでしょうか。
あえてもう一つだけあげるとしたら、そのたったの2時間後、早朝4時になると、例によってそこここのモスクから拡声器でアザーン(イスラムの祈りの合図)がワーワー鳴り始めたことでしょうか。(4時ってちょっと早くね?)
でも、暗い街だったけど、悪くない暗さだったし(落ち着くっていうか)、何にもないっちゃ何にもないんだけど黒海は静かで穏やかで、湿っぽいと言うよりしっとりとしているし、飾らないそのまんまの人々の感じが嫌いじゃない街でした。
荷物でてきてよかったね!!!おめでとう。
返信削除トラブゾンって初めて聞くから調べたらほんとに娼婦の街なんだね!男だったらチャイをおごられて女紹介されるんでしょ。すげぇ。
ところで、写真、表示されてなくない?!
うむ。偏見ですけどちょっとケバいお姉ちゃん見かけると全員娼婦、と思っちゃう街です。
返信削除ほんまや写真、表示されとらんかったすまんすまん。
つかどっかでジョインしなよーー。