カッパドキアの後コンヤ(Konya)という街に向かいました。
かつてメヴレヴィーとかいうイスラム教一派の本拠地だったところだそうで、イスタンブールやらとはまたちょっと毛色の違う独特の雰囲気のあるイスラム的古都。
そのメヴレヴィーの修行上の踊りで「セマー」というのがあって、白いスカートをはいた人がくるくるまわりながらトランス状態に陥っていく、というやつなんですが、確かそれって中学の社会か音楽の教科書に図版が載ってたよね?
未知瑠(みんなCD買えよ!)がいたくセマーをオススメするのでそれは是非に見てみようと思ってまずイスタンブールで見てみたんですけど、不覚にも、踊り手がくるくる回り始めたすぐさま、気持ちよさ過ぎてすやすや寝てしもた。てへ。どうせ暇だし、ほんなら本場でもっぺん見ようと思って、コンヤまで出張ったわけです。
コンヤのセマーは、イスタンブールや他の観光都市で見られるのよりも圧倒的に大人数でくるくるまわるのでだいぶ見応えあると思います。
踊りの他にはこの街にある博物館が素晴らしかったなあ。
恐ろしく美しいアラビックのカリグラフィーのコーランがどばーっとありましてですね。
ガラスケースに額をすり寄せるようにまじまじと見とれてしまったが、くねくねしゅるしゅると広がるアラビア語のコーランの波はまるでバッハの自筆譜のように美しく(バッハの筆跡ったら格別に美しいんすよ。)その周りにあしらわれている様々な模様、色合いはまさにトルコの大地アナトリアの野辺の草花。
白、ピンク、紫、薄い紫、オレンジ、黄色、赤、あらゆるグラデーションの青。。。
それがどことなく日本画の色合いに近いのも不思議な感覚なのである。
しかしこの街は私にとって大きな問題が1つあった。。。
敬虔で誇り高きイスラム信者の街ゆえに、ビールがどこにも売ってないんである!
トルコの他の街では、目を凝らしてみればけっこう売っているお店がいくつもあるのだけど、コンヤにはほっとんど存在しないと思います。
街角のオッサン達に「ビールどこに売ってますのん」と訪ねてみても、最初は好奇心盛り盛りで(つーかトルコの中でも格別に人が親切な街だと思う)、「なんだなんだ、お前日本人か、なんだそうか、チャイのんでけ、なんだなんだ、お前、そうかビール探してんのか、なーーーーんだ、お前、くだらねぇ人間だなあ、ちっ。」とあからさまに残念な顔をされますが、でもとりあえず、「あっちだ」とか「ほれそっちだ」とかはちゃんと指さしてくれますので、こちらの根気の問題もしくはビールへの情熱の問題でありますが。
ようやく見つけたビール売ってる店、全国1億万ビール愛好家のみなさんがもし万が一コンヤの街を訪れた際にお役に立ちますよう、ここにその場所をGooge Maps上に明確にマッピングさせていただきますのでご参照ください。
こちら↓。
http://picasaweb.google.com/abebee/DropBox#5477389895341376994
この、バンの陰のちっちゃい看板「EFES」が見えてる店。
ようやくビールを入手して、いそいそとコンヤの街を後にするわたくしであった。
とりあえず以上っす。
とても魅力的な記事でした。
返信削除また遊びに来ます!!