2010年7月28日水曜日

北の果てで若い男を2人拾う

白夜が体験したくて、ヨーロッパ最北端、ノールカップまで行ってみる。
なんせそのために、夏至を過ぎてからというもの(ギリシャあたりだったかな?)、ソワソワと先を急いてすごしていたくらい。

北極圏に入ると白夜が体験できます。というか白夜になるエリアを北極圏というんだと思う。スカンジナビアの最北端、ノールカップでは5/11~7/31もの長い間、Midnight sun (沈まぬ太陽)が観測できる計算になるそうです。

とりあえず北極圏以北はどこの街でも夜中でもこんなぐらい明るい。
ユースホステル近所のバー。これでも深夜1:30(サマータイムなので1:00がほんとうのmidnight)。明るくてもやいのやいの。
しかしスカッと晴れることはあまりなくて、晴れるのは三日にいっぺんくらい。のこり2日は雨か曇り。寒いし、天気悪いし、森だし、海だし。こんなトーンが続きます。

こんだけ北に来ると公共の足はほとんどなくなるし、道中の絶景こそが楽しみでもあったのでレンタカーしようと思っていたのだがどうにもオートマ車が見つけられなかったので、ついにマニュアル車をレンタル。
クロアチアで特訓を受けたとはいえ、自分でもちょっと不安だったけど、まーなんとかなるような気がしていたし、結果事故もなくまーなんとかなった。ノルウェーの森の神様ありがとう。

しかし3日もひとりで最果ての地をドライブするのはあまりに寂しいので、ユースホステルで出くわしたフランス人のピエール君21歳を道連れにする。

ピエール君は生まれも育ちもパリっちゅうホンモノのパリジャン。21歳とは信じがたいろうたけっぷりで私を驚愕させた。これといって具体的なエピソードをあげるのがむずかしいとこなんだけどあんな穏やかで、堂々としていて、それでいて、細かいアクシデントは適当に受け流し、他人のペースに無理なく自分をあわせられる21歳はほかに知らん。パリジャンってみんなあーなのかしらん?私が21歳のときなんかほんとひどかったからなー、あっはっは。

この景色をご覧いただけば、マニュアルど素人の私にもなんとかやっていけることが存分にご理解いただけると思われる。
ノルウェー人の運転マナーったら史上最強に優等生だしね(全イタリア人と全中国人はノルウェー人の運転を見習うべきである)。


とはいえ眠くなるのでたまにピエールにフランス語講座をしてもらう。
「vous venddez de la bière?(ビール売ってはります?)」とか
「j'ai putain faim!(ファッキン腹減った)」とか
「je suis putain fatiguée!(ファッキン疲れた)」とか。
第二外国語はフランス語だったので、うすらぼんやり少々思い出して得意げな私であった。


あ、野良トナカイ発見。
うち一匹がメンチきってくる。
どけーーー!と激しくクラクションを浴びせらるるトナカイ君。
へいへい、と独りごちているのが聞こえてきそうだ。

うろうろ、むしゃむしゃ。

ほんとどこででもうろうろ。
その後さらに北の街で、岐阜県民てつや君23歳も拾う。
もーこっちの男子はだいぶわかりやすく無邪気な23歳ですっかり私を和ませる。
ノルウェーは物価が高いからと言って、ソーセージとパンとをそれぞれ買ってきてホットドッグ1日7個、とかいう食生活をおくっていた。
かわいそうなのでインスタント味噌汁をお裾分けしてあげたらものすごく喜んで「ジャパニーズおふくろの味やでー!」と楽しそうに、そしてへたくそな英語で、でも一生懸命ピエールに、日本男児にとっての味噌汁のなんたるかを説明していた。
そうかと思えばクソ寒い最北端の岬のさきんちょのカフェでアイスクリームを満面の笑顔でほおばったりして、ほんと明るくて元気ないいヤツだった。

てつや君をひろった街。そして街より大きい船(笑)。
Midnight sunはお天気があいにくでよくみえなかったけど、でも、北極海ごしの曇り空をうっすらオレンジに染める太陽のようなもの、は、キレーだったなぁ。太陽が沈まない、というのもすごい不思議な光景だけど、「真北」に太陽があるというのがそれ以上に不思議な感覚だった。




マニュアル車運転は完全にど素人の私の車に同乗してくれた勇気ある二人の若者に感謝感謝。
このあとピエールはスウェーデンへ、てつや君はフィンランドへ、私はまだしばらくノルウェー北部をうろうろ、と3人それぞれに北の森の中に散っていくのであった。

Jiyoung~!会いたいよ!

ギリシャで出くわしてサントリーニ島など一緒にまわったレズビアンの韓国人女子Jiyoungから、「パレルモ(シチリア)の寿司バーの店員の日本人男に恋してしまった、アタシなんかおかしくなっちゃったかも!!!」とスペインから電話がかかってきた。
「なんだあんたバイなんじゃん、よかったねぇ、間口が広がって」「えー、あたしバイ嫌いなんだけどぉー」とかいいながら「結婚することになったらどうしよう」なんて随分先の悩みまでえんえんと電話口で語っていたあんたはカワイイよ、とても36歳の女の発言とは思えん。
これからモロッコとチュニジアに行って、そのあとパレルモに戻ってその愛がほんものかどうか確認するそうです。
おもしろいから見に行こうかしら(笑)

この写真はJiyoungとなんも関係ないですが、一人旅の気楽さとさみしさの両方があらわれているきがしたのでパチリ。「neatly」にするのは苦手なのでDormitoryでたまたまたった一人だったりすると心置きなく散らかせて爽快。
ここにうつっているのが私の荷物のすべてです。

2010年7月27日火曜日

マッコウクジラ!

これは16mあるそうだ。息継ぎをしに海面に上がって、しばらくしてそまたダイブ。深海にもぐっていくその瞬間だけこの尾びれをみせる。このあと1000m以上の深海までぐんぐん潜ってゆくのである。真っ暗で冷たい深海に潜っていく感じ、どんなだろう。。。想像するだにさみしいけれど、想像以上に自由な世界なんだろうなぁ。。。そこまで深く潜る鯨はマッコウクジラだけなんだそうだ。

2010年7月25日日曜日

フヴァル

いつも話が back and forth ですみません。
クロアチアの島、HVARについて。
友達の友達シリーズ、しかも今回は旅の途中でできた友達の友達、という非常に自己増殖的かつ効率的な人脈活用によって、たどりついた島、それがHVARであります。

その友達の友達というのはたまたま香港で出くわした変な日本人の大竹くんの友達の中村くんといって、この人の変な具合ももう何がどうなってんだかよくわかんない具合で、詳しく聞く気にもなれないんだけど、中村くんったら日本人のくせに何もしないでHVARに3年も暮らしているのである。家も買っちゃっているんである。しかしまぁ大竹くんや中村くんの変人プリはさておいてもここフヴァルにたどり着いてみたら確かにもうこれは離れがたい島である。
タイ、トルコ、ギリシャ、いろんな美しい海で泳いできたけど、ここフヴァルの海は美しさもさることながら田舎ッぷり度合いで言って圧倒的にナンバーワンである。
季候がよくて、物価が安くて、食べ物が美味しくて、海がキレイで、どこまでも静かな空が広がっていたら、他に何を求めるっちゅーんでしょう。全く。


さて中村家テラスからのぞむ村。そして中村犬。
ウェルカムドリンク、ラキア。バルカン諸国の手作りラキアったら最高にうまい。日本で言う「ばーちゃんがつくった梅酒」みたいなもん。ブルガリアの列車の中で友達んちに遊びに行く途中の地元の学生がおすそわけしてくれた「じーちゃんがつくったラキア」もうまかったなあー。


とりあえずビーチ。もうこのへんはどこにいってもヌーディスト。こら、ちびっ子、すっぽんぽんでそんな走るでない。


何やら奥ゆかしげな教会。

みよ、このあっぱれな田舎景色っぷり。

キレーでこじんまりしたビーチがいっぱい。

温泉みたいに海に浸かるのが好きな中村犬。

何か遠くを見つめる中村犬。

ビーチの帰りに途中で壊れた中村車。退屈そうな中村犬。ちなみにこのあとどうしても車の機嫌が直らないのでとぼとぼ歩いて丘を下り、その後ヒッチして我らが村まで帰ったのであった。初ヒッチもここで達成。
この中村車不調のせいでなんやかんやあって私はこの島でマニュアル車運転の特訓をうける羽目になるのだが(マニュアルなんて運転するの12年ぶり!)、そのおかげでノルウェーではマニュアル車をレンタルしてぶいぶいドライブすることができたわけなんだからやっぱり人生何事も経験してみるべしである。


ここの島のオリーブ畑とブドウ畑は世界遺産なんだそうだ。そんな夕焼けです。

街もこんなに美しくかわいらしい。つるっとした石畳萌えー!!!

日々ビーチでぼさーっとしすぎてあまり海の写真はないのだが、この島はとにかく食べ物もうまい。なぜうまいかというと中村くんがみょうにお料理上手であるということもそうなんだが、となりの集落に地元の食材を贅沢にふんだんに使いまくった信じられないぐらいうまいレストランがあってそこの料理がんもーほんと信じられないくらいうまい。
こんな暗い集落の片隅にひっそりあるんだけども。こっちの集落から、さらに真っ暗な松林を手探りで通り抜けた先、やっと飯にありつけるのである。

食い散らかした皿。ごめん、食べる前に撮るの忘れてた。ここの村のラムが最強にうまいんです!
今まで食べたラムの中で文句なしにダントツに一番うまかった。
フヴァルにいったら、KOKOT(店の名前)でラム食べましょう。


デザートはイチジク。

まーそんなかんじでフヴァルったら素晴らしい島なので、海と田舎が好きな皆様には絶賛おすすめします。
クロアチアね。


以上でーす。

世界最北端ブリュワリー、mack。

ノルウェーの、トロムソ、というところで作られている。
北の果てのビールは、酸味強め、香り華やかめ。
好みではないけど、悪くはない。

バルカン一、うまいビール

これはうまい!モンテネグロのniksicko。飲みごたえがちゃんとありつつ、がぶがぶいける感じ。ビアラオに通じるものがある。

2010年7月24日土曜日

ついにホンモノのオバサンになってしまったようだ。

しかもいっぺんに二人のおいっこのおばさんに。
二人とも、楽しい人生をおくることができますように。
>姐御。誠にごくろうであった。

2010年7月18日日曜日

2010年7月17日土曜日

ノルウェーあなどってた。これからフィヨルドがんがんせめます。これは序の口だと思う。

フィヨルドを徘徊する鯨をおっかけるホエールウォッチングにも行こうとおもふ

2010年7月16日金曜日

北極圏到達なう。フィヨルドじゃー!

ナルヴィックというところ。列車を降りたのはマッチョでオサレなアウトドアウェアをきこなしたバリバリ装備のイケイケトレッカーばっかりでビビった。ここからさらに最北端をめざします。

2010年7月15日木曜日

ベオグラード

NATOが空爆したビル。こんなのついこないだのことなんだからなぁ。びっくりだ。北欧のキレイさもかなり謎なんだが旧ユーゴのけんかっぷりもかなり謎。

2010年7月14日水曜日

みょうにかわゆいストックホルムの宿の壁紙

日本の紙みたいだが、違うんだろうか

2010年7月10日土曜日

暑中お見舞い申し上げます

ここしばらくは、クロアチアを旅してました。
まずはプリトビチェ(Plitvice)にて。

暑中お見舞い申し上げます、と、添えずにはいられない湖の中の魚激写。

ただひたすらに美しい湖群を5、6時間ほどハイキング(ビール飲みながら)。




プリトヴィチェからドブロブニクへのバスルートは、所要11時間、と聞いてビビっていたのだけど、車窓からの景色が起伏に富んで、あまりに美しくて、違う意味でビビった。なので11時間もなんのその、飽きることなくあっというまにドブロブニクに着く。
旅の中で、いろんな、「ほにゃららNO.1」があるけれど、この、クロアチアの国土を内陸から海岸へ、海岸から海岸へ駆け抜けるルートは「車窓からの景色が美しいNo.1」だ。ダントツで。

こんな海が車窓から!
こんな山が車窓から!
こんな日没が車窓から!知らなかったのだがこのルートは一瞬ボスニアヘルツェゴビナを通る(よってパスポートの提示が必用)。
海岸線が途中でちょっとだけボスニアヘルツェゴビナ領になっているのだ。
ちょうどその辺で日が沈んだんです。

北から南へくだるときは、バスの左側の席をとることをオススメします。
南から北へのときは、右側で。


さてドブロブニク。クロアチアきっての観光地。7月最初の週末。バカンスシーズンついに来る?何千人も収容する巨大な客船が2隻もやってきていて、街は人でごったがえしていました。
ドブロブニクにたどり着いた日にゃあ、ゆーみんとか歌っちゃうもんね、(魔女宅の街のモデルになっているらしい)と思っていたけど暑すぎてゆーみんどころではなかった。


ドブロブニクの市内バスで見つけたナイスサイン。なんと艶やかなビキニ姿ではありませんか。
作ったデザイナーの好みに、I agreeだ(作ってて楽しかったろうなあ)。
セクシーなビキニはダメなのか、セクシーなビキニじゃないとダメなのか、、、ナイスプロポーションならばビキニでもOKなのか、あ、違うか、ビキニ全般だめなのか、それならワンピースタイプの水着ならOKなのか、、、うーむ、、、こんなに悩ましいサインはついぞ知らん。


はいそんなかんじでクロアチアでした。
ドブロブニクの後HVARという、とーーーーーーーーても素晴らしい島にいったのだけど、それについては、別途、また後ほど。

今日はこのあとセルビアに向かいます。