2014年7月2日水曜日



別になんちゅうことはないが東京の巨大なケヤキの木が好きです。
両側からおいしげって高いところで見上げる空をふさいでしまうぐらいのはとてもヨイ。
冬になって葉が落ちて細かい枝が盛大に広がり空に繊細なシルエットを描いていたりするのもまたヨイ。

2014年5月19日月曜日

デスティネーションになにかあるわけではない



これはウユニの朝焼け。

ペルー、ボリビアあたりは、湿気と空気の薄さとルートの過酷さとで相当に疲れていた。 

過酷なルートを経ないと見れない(というか見えない)モノって言うのは確かにあって、私にとって一番最初の経験は20歳の時のチベット高原だと思うけど、目的地の、ラサといよりはとにかくその道程がすさまじかったので、着いてしまったらラサなんて正直、高野山とあんまりかわらんw、と興ざめするほど、とにかくチベット高原を突っ切っていく陸路の1,000kmは過酷だった。
 高度は低くて3,500m、高いところは5,500mくらいあって高山病で朦朧とした意識の中で見た、荒涼とした寒い大地のあっちのほうにそびえる崑崙山脈とその手前の巨大な虹は、人生の中で3本の指に入るヤバイ景色だったと思う。

 壮絶な景色っていうのは、キレイで感動!とかけっしてそういうウカレた感じじゃなくて、なんか自分の心の中の黒さを見るような死にたくなるようなもっとツライ感じよね。旅のなかで何回かそういう壮絶なものを見てしまったけど、そういうときの孤独がトラウマにもなり、病みつきにもなるのかもしれない。

2014年2月9日日曜日

暗闇



オスロの、ドラキュラ住んでそうな感じのなにやらgloomyな場所で、アルボペルトやらバッハやらやる小さいコンサートが開かれると。
しかもただのコンサートでなく、完全な暗闇の中でやるっつう。
それはおもしろそうだと思って、そんな場所にわざわざいくまでもなく全体的にgloomyなオスロの町をすごすごと出かけていく。
上は、開場を待っている受付付近での写真。



受付でチケットを買ったらすぐに中に入れるのかと思いきや、「完全な暗闇なので案内するまでここで待て」とな。へいへい。

・・・しばし待つ。
・・・開場準備が整ったようだ。
・・・来場者は4人セットの隊列をくめと。へいへい。
・・・前の人の肩に手をのせて。先頭は案内人。
・・・ドアを1枚くぐる。外の明かりが少し見える。
・・・2枚目のドアをくぐる。うわ、ほんまや完全な暗闇。
・・・そのまま席まで手探り案内で連れて行かれて、無事着席。

完全な暗闇。まぶたを閉じても開けても同じ暗闇。寸分妥協のない暗闇。


ほどなくしてふいに音が始まる。
なにかごそごそと音がして演奏者が入場してくるに違いないと思って待ちかまえていたけど、最初からそこにいたらしいw おったんかい!www 心の中で激しくつっこむ。
楽器はピアノ、バイオリン、チェロ。

・・・アルボペルトからはじまって、バッハ、その後なんか。。。
・・・ほどなくして睡魔。。。
・・・再度アルボペルト、その後またなんか。。。
・・・また睡魔。。。


一通り、演奏が終わったようだ。本当に、最初から最後まで(てか途中で寝たけどそれも含め)、目が痛くなるほどの完全な暗闇の中で。



・・・マッチをする音。
・・・ろうそくが一本灯る。
・・・突如初めて見る場内。プレイヤー。オーディエンス。
・・・拍手。うむ。


 


おもしろかったんだけど意外と疲れるのね。暗闇。寝過ぎたからかしら。
バイオリンとか真っ暗で弾けるもんなんだねしかし。ピアノはなんかできそうな感じするけど。(しかし高音部でミスタッチがあってウケた。もっと練習せいや!)
これオーケストラでやっちゃうとどうなるんだろう。。。可能なんだろうか。。
コーラスつきのなんか、とかおもしろいんじゃないかなあ。。。
しかしそうはいっても、アイコンタクトとかで息をあわせたりもしてるんだろうから、大変だろうね、真っ暗だと。

冷たい雨の中を帰途へ。
アルボペルトはつくづく雨が似合うな。。

2014年1月31日金曜日

八代亜紀

急に八代亜紀かよw
このところ八代亜紀が勝手に脳内再生するので、なにごとかと思いながらYoutubeで「舟歌」なぞ確認していたのだけどいやしかし八代亜紀かっけーな。
しかしこのムービーと、


このムービーで、



まるで別人のようにお色気度が違うのはなんなんでしょうかいったい。
前者の方が迫力があって、ドスが効いていて私は好きだが、後者のお色気っぷりも捨てがたいッちゃ捨てがたいが歌の響きが若干つまらん気はするね。
演歌はいかにも不幸そうな感じで歌わなくっちゃいけない。
女子っぽく解説すると、前者は仕事が楽しくてしょうがない仕事人間モード、後者は恋愛が楽しくてしょうがないプライベート超充実モード、という感じか。なかなかにわかりやすい。ご本人からするとほっといてくれってかんじでしょうが。


ついでに、「釜山港へ帰れ」も目にとまってしまったのだけどこれまたかっちょえー。やべー。


肩が小刻みに振れるのがいかにもレガシーでゾクゾクします。


それでどうしてこうも八代亜紀が脳内再生するのかと思いめぐらせてみるにおそらくオスロ港の景色がいつもそんな感じだからだだろうということに気づいた↓

Lookout オスロ — Oslo Havn - Raadhuskaia (ja)

2014年1月24日金曜日

平泳ぎとカビ色のタイルと私




 寒いし雪ふっとるし出かける用事もないので毎日家にこもってばかりいて、デスクに座りっぱなし、しかも一日100歩くらいしか歩かない日もざらにあって、さすがにこれはヤバイだろうと思ってプールに通い始めた。 

少しして、漫然と泳いでいるのも芸がないと思って、まずは平泳ぎから極めようと思いたち、YouTubeでフォームの研究をしてから練習(もはや練習と呼んでいる)に臨んだら、ものすごい集中力で泳ぎこんでしまうはいいが、身体中の関節やら筋肉やらがやたら痛い。
漫然と泳いでいたときには特に何も感じなかったので、やはりあれはただ浮かんでいただけだったんだろう。
Youtubeで平泳ぎレッスン的なものをいくつも見て思うのは、ありゃあ背筋だな。
私ったら背筋なぞまったく持ち合わせていないのだが、北島康介(理想高っ)の映像などみるに、劇的に背筋がうねっている。亡くなってしまったオーエン選手に至っては鯨みたいにヌバガぁ~~っと背中全体が水面にあがってきて華麗にまた深海へダ~~イブッて感じ。
私といえば自分で泳いでてわかるけどぴょこぴょこしてる感じで例えていうなら有明海のムツゴロウ、っていうか?
まいいや、そのうちなんとかなるだろう。

 ところで平泳ぎの話がしたかったワケじゃないんだ。 じゃなんだっていうと、プールの入ってるこのジムの建物のことなワケよ。奥さん。
このビルの、全体的にカビみたいな色遣いのタイルのなんとも薄暗い灰色の雪の町に似合うことよ。 これ夏の青空の下で見るとマズいだろうなあ。。いやマズいよ青空は。
これオスロ大学のジムなのだが、オスロ大学キャンパスの辺境になにげなくぬぼっと現れるのだが、そのなんのドラマもなくぬぼっと現れる、やらしい狙いのなさがまたよいわー。
ジムっぽくない外観なのもいいよなあ。。
しかも、とくに目立つビルではないので、なんか私だけが知ってしまった、みたいな?(いやみな知ってるんだが) 

まいいや、あのさぁ、ひとりで水泳の練習するときってタイムとかターン数とかってどうやって計測すればいいんだろう。

2014年1月6日月曜日

What a easy.



大きな大学病院のとなりは墓地なのである。
ここに来るたびに、この配置のあまりのセンスに笑ってしまって、一句詠みたくなるが、その才が全く不思議なまでにないのが残念。


いろはにほへどちりぬるを。。。