2014年2月9日日曜日

暗闇



オスロの、ドラキュラ住んでそうな感じのなにやらgloomyな場所で、アルボペルトやらバッハやらやる小さいコンサートが開かれると。
しかもただのコンサートでなく、完全な暗闇の中でやるっつう。
それはおもしろそうだと思って、そんな場所にわざわざいくまでもなく全体的にgloomyなオスロの町をすごすごと出かけていく。
上は、開場を待っている受付付近での写真。



受付でチケットを買ったらすぐに中に入れるのかと思いきや、「完全な暗闇なので案内するまでここで待て」とな。へいへい。

・・・しばし待つ。
・・・開場準備が整ったようだ。
・・・来場者は4人セットの隊列をくめと。へいへい。
・・・前の人の肩に手をのせて。先頭は案内人。
・・・ドアを1枚くぐる。外の明かりが少し見える。
・・・2枚目のドアをくぐる。うわ、ほんまや完全な暗闇。
・・・そのまま席まで手探り案内で連れて行かれて、無事着席。

完全な暗闇。まぶたを閉じても開けても同じ暗闇。寸分妥協のない暗闇。


ほどなくしてふいに音が始まる。
なにかごそごそと音がして演奏者が入場してくるに違いないと思って待ちかまえていたけど、最初からそこにいたらしいw おったんかい!www 心の中で激しくつっこむ。
楽器はピアノ、バイオリン、チェロ。

・・・アルボペルトからはじまって、バッハ、その後なんか。。。
・・・ほどなくして睡魔。。。
・・・再度アルボペルト、その後またなんか。。。
・・・また睡魔。。。


一通り、演奏が終わったようだ。本当に、最初から最後まで(てか途中で寝たけどそれも含め)、目が痛くなるほどの完全な暗闇の中で。



・・・マッチをする音。
・・・ろうそくが一本灯る。
・・・突如初めて見る場内。プレイヤー。オーディエンス。
・・・拍手。うむ。


 


おもしろかったんだけど意外と疲れるのね。暗闇。寝過ぎたからかしら。
バイオリンとか真っ暗で弾けるもんなんだねしかし。ピアノはなんかできそうな感じするけど。(しかし高音部でミスタッチがあってウケた。もっと練習せいや!)
これオーケストラでやっちゃうとどうなるんだろう。。。可能なんだろうか。。
コーラスつきのなんか、とかおもしろいんじゃないかなあ。。。
しかしそうはいっても、アイコンタクトとかで息をあわせたりもしてるんだろうから、大変だろうね、真っ暗だと。

冷たい雨の中を帰途へ。
アルボペルトはつくづく雨が似合うな。。