フランチェスコ・トリスターノというルクセンブルク出身のピアニストがバッハを弾くというので出かけてみる。白寿ホール。
代々木公園から松濤側にむかった側にあるこの白寿ホールというのは私の好きなコンサートホールの一つなんだが、ここのいいのはウチから近いつーこととあとこの屋上テラス。
コンサートの始まる前と休憩時間にここでビールをがぶがぶ飲むのがむしろ第一の目的である。(ウソです。第二です。)(しかしここ、ビアガーデンにしたらもうかるだろうなあ。。。)
ところでルクセンブルクというのはさていったいどこにあるんだよっつー話ですがヨーロッパのまんなからへんにあるわけなんですが、この国は世界でもっとも金持ちな国である。一人あたりGDPが、まさに、世界第一位!
私の中ではルパン三世の「カリオストロ公国」はルクセンブルクにちげぇねぇ、と踏んでいるのだが、それもなぜかというとこの国は金融立国なんですってよ奥さん。
やたらノルウェーにいたおかげで、日本よりも金を持っていて、日本よりも物価が高くてそして人口が少なくてつまりいろんなことがよく御されている国、というのはいったいどういうものなのかをまざまざ見てしまった私からすれば、そぉーんな国民一同皆セレブな国から、手足がすんゲー長くてクリンクリンのカーリーヘアがいかにもプリンスでキュートかつセクシーなルクセンブルクのお兄ちゃんがわざわざこんな東の果ての放射能だだ漏れの日本なんぞに来てくれるっつーだけであーもーありがたやありがたやという気がしてすりすりしたくなってしまいますわけですけども。
プログラムは、自ら作曲したコンテンポラリーなのとかジョンケージとかのコンテンポラリーなのとでバッハのパルティータを挟むというもの。
ジョンケージとかそういうピアノの中を触りまくりなパフォーマンスをするのはやっぱりこういう手足の長い見栄えのするピアニストがやると俄然美しいです。パーカッションのようにピアノをそのものをたたいたり、弦に直接触れたりして演奏する技なんだけど。
彼の自作の曲は、クルタークとBrian Enoのあいだぐらいという感じでいいぐあいに瞑想&グルービン。そこからバッハにもっていったり、ジョンケージにもっていったり、その他のバロックにもっていったりという感じのが、クルタークみたいで素晴らしくよくできたプログラムでした。
きっとこの人はクラブミュージックとかも好きで(テクノらしいが)、なんも悪びれたりかっこつけたりしないで、そういう音楽とバロック、コンテンポラリー、そういうのをいったりきたりできる育ちの良さがたまらなくカワイイ若いピアニストでした。
応援しちゃう。
しかし主催もようこんな日本人ウケするの見つけてくるなあ、と感心しちゃうね。まだキャリアそんなにないのになあ。
とりあえず大満足して機嫌がよくなったので、帰りは代々木八幡のアイリッシュパブでビールをごくごく流し込んでしめました。
いやしかしバッハはいいね。
バッハがひけるピアニストはいいよ。うん。
あそうそう、6月30日に千駄ヶ谷の津田ホールでまたやるらしいので皆様ぜひいったげてください。
これです。
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