2011年11月7日月曜日

鮭と私と南三陸

年末まで南三陸でボランティアをすることになった。
南三陸で活動中のボランティア団体にお世話になっている。

だんだん被災地の様子も変わってきて、必要な支援の内容も変わってきて、今は、街の再建に向けて、雇用創出、産業復興、という長期的なスタンスの支援に軸が移ってきている。
東北沿岸、どこもかしこも津波による甚大な被害を受けているが、街の政治・商業の「中心機能」が洗いざらい流されて壊滅しているという意味では、南三陸がいちばんひどいそうだ。
そういう意味で、他の地域よりも、この街の復興にはものすごくパワーと時間がかかるのではといわれている。

そうなると、というかそうなる前からそうではあったろうと思うけれど、企業さんからの息の長い支援がとにかく必要で、今までなかなかパワーのまわらなかった、企業に対しての支援要請、営業活動、というミッションを、私の南三陸での仕事としていただきました。
企業から支援を引き出しつつ、その企業が南三陸で商品やサービスをアピールする機会を企画・提供する、そんな、どちらにもハッピーなスキームを作る、作って営業する、そういうことをやってみたいと思っている。
でも本当は、これは本当に長期的なたぐいの仕事だと思うし、2ヶ月でどうのというレベルでないと思うけど、とりあえず後につながるようにはしたいなと。そこまでは頑張ってみようと思います。

洗いざらい根こそぎ流されてしまった南三陸の City Center は今こんな感じです。

ところでこの南三陸は、鮭漁のシーズン真っ只中だそうだ。
フィールドワークで漁港の手伝いボランティアにも参加させてもらいました。

南三陸の川に鮭が帰ってくる。登っていく鮭、見えます?
川に鮭が帰ってくるところなんて生まれて初めてみたので超興奮した。
写真にもちょっとみえているけど、川岸や林の中は、まだがれきがたくさん残っている。
8ヶ月前はこの川を鮭ではなく津波が登ってしまったのね。
4年ぶりに南三陸に帰ってきた鮭達もなにか異変を感じているんだろうか。
一筋たりとも間違えず、生まれた場所と同じ川に帰ってくると言われている鮭のけなげさに、なんかぐっとくる。


ぐっとはくるが、つかまえて食す。あっはっは。人間でゴメン。
ほんとうにつかまえるとおこられます。これは猟師さんがくれた鮭。


みなさんも、興味があれば、南三陸の様子をみに来てくださいねー。
私がいるところは3泊以上の方から受け入れてます。

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