2010年4月11日日曜日

昆明

昆明にいる。何をするともなく。
元陽や成都から比べると天国のようにきれいなところ。
空は青いし、暑くなく、寒くなく、常に風がそよいで、爽やかで、街にゴミは少なくて、痰を吐くおじさんも「たまに」ぐらい。

宿はユースホステルだったのだけど、シングルルームに空きがなくて、久しぶりにドミトリーに滞在。4人部屋。そんなのもう学生時代以来のことなので若干緊張が走りましたが、でもまぁ、なんとか、やっている。でもぜんぜん寝れないのね。
でもまぁ寝れなくてなにか困ることがあるわけでなく、明るくて広くて清潔な部屋だし、日当たりもよくて風がよく抜けるテラスは気持ちいいし、ずっと念願だった「旅先で朝からビールを飲んで惰眠をむさぼり(夜寝れない分、だけど)読書にふける」というのがこの2、3日実行できてとても嬉しい限りです。


ドミのルームメイトのドイツ人の男子(28歳)と中国人の女子(23歳)の女子の昨日の会話。

「ねぇ、聞いてイイ?」
「何。」
「あのさあ、ドイツ人ってヒトラーのことどう思ってるの?」
「・・・・。」
「何よ、なんかいいなさいよ」
「じゃあ、キミは毛沢東のことどう思っているワケ?」
「彼はヒーローだわよ」
「でも、毛沢東のせいで2000万人も死んでるよ?」
「まぁそれぐらいはしょうがないわよ」
「(笑)」

・・・・

その同じドイツ人と、フランス人のおっちゃんが、宿のダイニングで、冷戦のころのドイツの話やらフランスの植民地支配の話やら(この辺はかつてフランスの植民地だった)でもりあがっているところについ居合わせてしまって、私としてはへらへら笑うしか能がなくやりすごしていたのだけど、そこにアメリカ人のおっちゃんが割り込んできて、さらにアメリカ人はどうのこうの,ドイツ人はどうのこうの、フランス人はどうのこうの、ところで日本人はどうなんだとかなんだとかで大激論になって、全く文字通り閉口(英語力不足により、だけど)してしまったりと、昆明のユースにいる多国籍で平和な人々はそんな話題で暇をもてあましていて幸せなもんであります。


さて、明日はさらに南下して景洪という街へ向かいます。
また辺境突入です。

そのあとラオス、タイ、と続く予定。
タイはいまめんどうがおこっているようなので、けっこうこの辺を旅している外人も日本人もわりとみなオススメするミャンマーに行ってみるかも。
(「どこに行くべきか?」という話になると、日本人も外人も、これまたすぐ激論になるんだけどね。みんなそれぞれ「myお気に入り」があって。)

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